2012年11月15日木曜日

 難しいって印象と共に、着物に対する高いハードルは、簡単に手の出せない高価さです。
僕だって中古市場知るまでそう思ってたし、新品しかなかったらとても手は出せなかったと思います。

事実、オーダーした新品の着物は、むちゃくちゃ高いです。
普通に呉服屋で男着物を誂えたら安くても20万円程度の予算は普通でしょう。
(女性物の場合はその倍以上します)

なんでこれだけ高いかっていうのも、着物は人件費の塊だからです。


呉服屋の商売というのは、まずお客さんに反物を買ってもらい、それを体格に合わせて測って裁断し縫製して、オーダーメイドで仕立てること。

反物を織ったり染めたりする職人さん、着物を裁断して仕立てる職人さんの労働対価もそうですが、着物の仕立てに使う和裁という技法は、基本的に手縫いなので、大量生産ができません。
つまり自然、まともに作られた着物は一点物なんです。

日本が誇る最良にして最もく贅沢な衣類。
高いのも当然です。

しかし、最近は着物にも吊るしの新品基本フルセットが3万円くらいから売られるようになったんです。
素材が化繊だったり、最もお金のかかる和裁縫製をミシン縫いにアレンジして下げたりという量産品です。
当然一点物とはいきませんが、最初はこれで十分。

こだわりの反物をもとにオーダーして体にピッタリ合った着物は、手頃で気軽に着られるもので慣れた後に嗜めばいいと思います。

それに、量産品であっても着物姿は洋服とは別のドレスコードです。
ファッションの引き出しがひとつ増えると思えばそれほど高くはないと思いませんか?