2013年1月4日金曜日

 中古って、クルマとか住宅だと「予算上仕方なく」って印象がありますよね。

ところが着物の場合はちょっと違うんですよ。
現代では新品として存在しない、着物アンティークは中古でしか手に入らないんです。
女性物だと、染料が現代では使用禁止されていてもう出すことのできない色の反物なども中古でしか手に入りません。

ここまでに紹介してきた中古専門店やフリーマーケットはもちろん、「着物 フリマ」とか「着物 中古」で検索してみてください。結構な数がヒットします。
そういうところにはとんでもないお宝が眠っていることがあります。


しかし、市場を通さないでいいものを手に入れる方法もあるんです。

それはかつて着物を着ていたと思われる身近な年配をあたること。
僕らの世代だと、おじいさんや親戚のおじさんが持ってて、だいぶ前から着ていないってことがあるんです。そういうものを譲ってもらうのは意外にスムーズ。
それどころか「着てくれるならうれしい!」と喜んでもらえることさえあります。

この場合、その奥さん、つまりおばあさんやおばさんに訊いたほうがいいかもしれません。
保管は女性が行っている場合が多く、また扱いに詳しいので。



今は高齢の方でも便利で機能的な洋服を着ますから、着物って着られなくなったようです。
かといって、思い出や価値を考えると捨てるのは抵抗あるんでしょうね。そういう理由から何十年も箪笥の肥やしになってる着物もあります。もったいない話です。
しかも市場において専門家を通していないだけに思わぬ宝が手に入ることもあるんですよ。
僕が義父から襦袢をもらったのはこの方法ですね。
ですから、譲ってもらうときは財産や歴史を一緒に受け継ぐつもりで恭しく受け取りたいものです。

どうです?すぐにでも実家やおじいちゃんの家の箪笥を開けてみたくなったでしょう?