浴衣はぴったりでしたが、帯はよく見ると端が切りっぱなしの手作りで、普通の方法だとかなり長さが足りなかったです。
もっと体が細い人か、あるいは体格がいい人がたれを折り込まずに着るならどうにか使えそうですが、僕にはちょっと使いにくいですね。
せっかくなので午後は妻と駅前まで浴衣のまま散歩。朝食が遅かった日だったのでランチも兼ねました。
妻や娘と食事をする際には一人ではほとんど選ばないパスタ系になることも多いのですが、パスタって、和装にとってすごく難しいメニューなんですよね。
パスタにかぎらず、麺類については食べてる間に絡んだソースや汁が跳ね、着物を汚してしまう可能性が高いです。
かといって、食がバラエティに富んでいる現代では、和装時にそういう食事場面に出くわすことも多く、そこには何かの対応が必要。
よって、今回は和装によるパスタの食べ方の練習も兼ねて、エキナカのカフェに入りました。
現在、パスタの、上品というかおとなしい食べ方としては、左手に持ったスプーンの上で右手に持ったフォークにパスタをクルクル巻いて小さな塊にしてから口に運ぶという方法がありますが、これはヨーロッパではまだ食べ方に慣れていない子供だけが行うそうです。男性などは、まるで焼きそばを食べるがごとく、フォークでパスタをズルズルっとワイルドに食べてるシーンもあります。
ただ、和装においてはスプーンの助けを得ることで実に安全にパスタを楽しむことができます。
大人がやってもおかしくないと日本で認知されているのなら、これも進んで利用しましょう。
1)フォークで少なめの本数のパスタをひっかける
2)パスタをひっかけたフォークをスプーンの上に移動し、そこでクルクルと巻く
3)できるだけ端部分を短くして、静かに口に運ぶ
フォークに絡めたパスタのしっぽ(?)ができるだけ短く、塊に近くなるようにするのがコツです。
塊に近くなるほどパスタに絡んだソースが跳ねにくくなりますから。
慣れてきたらスプーンを使わず、皿の端でパスタをクルクルできるようになるとスマートですよ。
僕も妻に習いながらの練習なので、思いっきりぎこちないですが、一度やれば要領はしっかりつかめます。
手ぬぐいをナプキン代わりにして膝の上に敷いたり、襟にはさんでおくことで着物への汚れを更に防ぐことができますね。
着物が一般的でない世の中の食生活すべてに和装を合わせるのは至難ですが、備えはできるだけ整えておきたいものです。
なお、どっちかといえば和食寄りであるはずのカレーうんどんについてだけは、おとなしく黒い洋服で食べたほうがいいというのが正直な意見です。
アレは手強い(笑)
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