2018年12月4日火曜日

いよいよゼロからつくるきもの展が始まりました。
布地から自作着物を制作し、展示するなどという試みに至るとは、このブログを始めたころには考えもしなかったことです。


会場には、現代作家の自由な発想でつくりあげられた着物や和小物が溢れて色とりどりの花畑のよう。
PCでデータを作成して広い布地に全面プリントできる時代の着物だからこそ、いろいろな試みが形になっています。


僕の作品は竹をモチーフとした単、銘は"蒼丈(あおたけ)"です。
斬新で突き抜けたデザインも考えたのですが、今回はあくまで「自分が着たい」ものを作ることを目指しています。
男着物に限って言えば、派手さを禁じられていた時代もあることから、現存する実際に使用されていたものは女性のものと違って地味な柄が多いので、今回は彩度の高い色でざっくりとした大きな模様で明るく仕上げてみました。
取り組みの開始が夏だったので、展示としては少し季節感が外れますが、来年の浴衣の季節に着てみたいと思っています。

他の参加者の皆さんの作品も実に華やかで楽しく、いずれみんなで自分の着物を着て集まりたいね、と企てております。
若い層のお客さんも多く、新しい世代に着物を着て貰える機会になればといいなあ。

 



 

なお、今回の制作にあたっては、布地へのデータ転写は浅草の株式会社戸谷染料商店様に、長着に関しては広島の株式会社アシスター様にご協力いただきました。

会期は12/7までとなっております。
ぜひぜひ、足をお運びください!

https://oojpn.jimdofree.com/