御徒町の2k540で買い物した帰り、昭和通沿いの古くて小さな建物にぽつんと看板が出ていました、一旦通りすぎて、その看板が妙に気になりUターン。
そこにはわずか二、三畳の小さなスペースで古いものをずらっとならべられており、100円とか200円の捨て値が付けられておりました。
初老の店主に尋ねてみると、なんでも建物を取り壊すらしく、家財処分で土日だけ開いているとのこと。
僕の目に止まったのは壁にかけられた上等そうな道行(女物の着物用コート)。それも500円。
同じように偶然立ち寄ったであろう上品な着物女性がそれに見とれていました。
しかし身長に対してだいぶ大きいらしく、安いといっても着ようがないとのこと。
「ウチの妻ならちょうどいいかもしれません」と話しかけてみたら「ぜひ着せてあげたら!」と勧められました。
それが2週間前のこと。
昨日、妻を連れ立って訪ねてみると、残念ながら道行は売れてしまっていましたが、夏用の長着が新しくかけられており、妻の目にもいいものだと判明しました。まだ袖も通していない様子。
サイズは少し手直しが必要そうですが、そこは妻が自分で対処できるので即お買い上げ。
一方、男性着物は店主の叔父が着ていたとは言うものの、まだ整理のついていない建物ののどこかに眠っている様子。見つかったら連絡がほしいと電話番号を渡し、僕はその場にあった帯三点を買いました。
なんと1本100円や200円で計500円…。
これだから中古着物あさりはやめられません。
そのうちの一本(写真中央)が、綿の紐を細かく編んだ珍しい代物で、まるで新品の畳のような心地良い手触り。こいつは掘り出し物かも!
期間限定で家財処分ということでこそ出会えた品物。運が良かったです!
【九詠堂】
営業:土日
電話:?
所在:東京都台東区台東3-15
2013年6月10日月曜日