2014年7月18日金曜日

和装でパスタ食の練習!

 先日のお譲り会で入手した浴衣を着てみました。
浴衣はぴったりでしたが、帯はよく見ると端が切りっぱなしの手作りで、普通の方法だとかなり長さが足りなかったです。
もっと体が細い人か、あるいは体格がいい人がたれを折り込まずに着るならどうにか使えそうですが、僕にはちょっと使いにくいですね。

せっかくなので午後は妻と駅前まで浴衣のまま散歩。朝食が遅かった日だったのでランチも兼ねました。

妻や娘と食事をする際には一人ではほとんど選ばないパスタ系になることも多いのですが、パスタって、和装にとってすごく難しいメニューなんですよね。
パスタにかぎらず、麺類については食べてる間に絡んだソースや汁が跳ね、着物を汚してしまう可能性が高いです。
かといって、食がバラエティに富んでいる現代では、和装時にそういう食事場面に出くわすことも多く、そこには何かの対応が必要。

よって、今回は和装によるパスタの食べ方の練習も兼ねて、エキナカのカフェに入りました。

現在、パスタの、上品というかおとなしい食べ方としては、左手に持ったスプーンの上で右手に持ったフォークにパスタをクルクル巻いて小さな塊にしてから口に運ぶという方法がありますが、これはヨーロッパではまだ食べ方に慣れていない子供だけが行うそうです。男性などは、まるで焼きそばを食べるがごとく、フォークでパスタをズルズルっとワイルドに食べてるシーンもあります。
ただ、和装においてはスプーンの助けを得ることで実に安全にパスタを楽しむことができます。
大人がやってもおかしくないと日本で認知されているのなら、これも進んで利用しましょう。

1)フォークで少なめの本数のパスタをひっかける
2)パスタをひっかけたフォークをスプーンの上に移動し、そこでクルクルと巻く
3)できるだけ端部分を短くして、静かに口に運ぶ

フォークに絡めたパスタのしっぽ(?)ができるだけ短く、塊に近くなるようにするのがコツです。
塊に近くなるほどパスタに絡んだソースが跳ねにくくなりますから。
慣れてきたらスプーンを使わず、皿の端でパスタをクルクルできるようになるとスマートですよ。




僕も妻に習いながらの練習なので、思いっきりぎこちないですが、一度やれば要領はしっかりつかめます。
手ぬぐいをナプキン代わりにして膝の上に敷いたり、襟にはさんでおくことで着物への汚れを更に防ぐことができますね。
着物が一般的でない世の中の食生活すべてに和装を合わせるのは至難ですが、備えはできるだけ整えておきたいものです。

なお、どっちかといえば和食寄りであるはずのカレーうんどんについてだけは、おとなしく黒い洋服で食べたほうがいいというのが正直な意見です。
アレは手強い(笑)


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2014年7月11日金曜日

浴衣のお譲り会

 今年は7月に入っても雨が降ったり止んだりととなかなか和装で歩くには悩ましい天候ですが、梅雨が過ぎれば花火や夏祭りなどのイベントが目白押しで、
浴衣での外出の機会も増えてくるというものです。

そんな夏を目の前に、先日麻布十番で『浴衣お譲り会』というイベントが開かれました。
これは不要な浴衣や着物を別の誰かに譲って着てもらおうというマッチングイベントで、散歩がてら行ってきました。
ひょっとしたら娘の浴衣も見つかるんじゃないかなーと、家族三人での参加です。

会場は麻布十番駅から歩いて5分程度のビルの2F。看板も何もなく、入り口で浴衣姿の女性が紙の案内を掲げているだけなので、会の存在を知らないと気づかないかもしれません。


開場から1時間ほど経っての到着でしたが、すでに大賑わい、というか各個自分にマッチングする品はないかと慌ただしく試着していました。
そのためすでに結構な数がはけてしまっていて、僕らもすかさず参加!

さすがに女物にはひけをとりますが、男物もかなりの数があって嬉しいですね。
167cmの僕でもやや丈が高めの物が多く、現代の若者にマッチする長着も多かったかもしれません。


すべりこみでしたが、いい感じの浴衣とポリ帯を入手しました。
ちょっとシミなどが付いていますが普段使いには問題なく、何より2点で500円というお安さ!
この金額は、ほとんどお礼の気持ちですよね。


娘も丈がちょうど良さそうな長着と帯を見つけて満足。もちろん2点で500円です。
妻だけが手ぶらとなってしまいましたが、この人はいろいろ持ってるので、既に収納場所に悩む状態で、むしろそのうちこの会に提供することになるかも(笑)

長着は少しずつであっても着物生活が続くとかなりかさばって収納に困るので、捨てるよりはこういう会で役立ててもらったほうがいいですね。
着付けなどの指南係がいるわけではないので完全な素人さんにはちょっと敷居が高いですが、簡単に試着出来る程度の人にはおすすめ!

僕らもtwitterのリツイートやfacebookのシェアで知ったので主催がどなたかはっきりしないのですが、最初に目にしたのはこちらのブログだったと思います。
参考にリンクしておきますね。


【浴衣のお譲り会】
会期:不明 12:00~15:00
所在:港区麻布十番2-3-10
参考:http://ameblo.jp/kimono10ban/entry-11848568117.html


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2014年7月8日火曜日

クリエーターexpoで和装接客

 皆さん、お久しぶりです。
毎回そんなことを行っているような気がしますが、着物というのは心身と時間にゆとりがないと楽しめないものであることを何度かお伝えしたとおり、ここのところ全く余裕のない生活を送っているため角袖に腕を通す機会がありませんでした。

ですので今回は、仕事でイラスト作品を出展したクリエーターexpoにて和装での接客にチャレンジ。
仕事柄、格好については過剰でなければ個性的なほど印象が強いので、老若男女に好意的に受け取ってもらえる着物姿は最適ではないかと予想したのです。

結果は非常に好評でした。
後に周囲から聞いた話だと、僕の絵柄が和をモチーフとした水彩テイストだったので、これがばっちりマッチしてたようです。
来客よりもむしろ他の出展者からの評判が非常に良く、着物生活で初めて、遠巻きに女性二人が「あの人(の着物)かっこいいねー」と指さして噂していたのを目撃しました。近隣出展者からも聞いたので妄想ではありません。


着物着ていてよかった!



ただ、動きにくいことは相変わらずなので、8時間の間、所作や着崩れを気にしながら立ち仕事中心の行動しなければならないことはさすがに疲れました。
また、時節柄雨がちで会期中は通勤タイムピークの電車移動という事情から、着物は往復時に持ち運んだものを会場のトイレで着替えていたのですが、4mある角帯や長着の裾がどうしても床に垂れて触れるので、そこはあまり気持ちいいものではありません。
東京ビックサイトのトイレは朝一番は清掃済み清潔なのでまだよかったのですが、今後は重要な反省点になると思います。

とはいえ、着物生活としても仕事の広報としても実に有意義な試みでした。
これから襦袢の要らない浴衣の時期、和装が取り扱いやすくなるので、プライベートでも着て歩きたいと思います。


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2014年5月12日月曜日

海外からの声

 ここのところ猛烈に忙しく、着物どころか洋服さえなかなか部屋着以外を取り出さない日が続いておりました。

季節は春から徐々に夏を感じさせる陽気となり、このままでは浴衣の季節に突入してしまいそうだったので、先日、本業のイラスト作品を発表するBehance Portfolio Review#5への参加に、思い切って着物で参加してみました。

選んだのは世田谷ボロ市で買った綿の格子柄(1800)を選択。
おそらく通常は部屋着や普段着として使われるものですが、手持ちの他の長着に比べて明るいので、ぜひ着て歩いてみたかったんです。

行きすがら、財布を忘れて走ったり、6時間に及ぶ長丁場で着崩れも激しく、移動と活動において着物の機動性の弱さは否めませんでしたが、それぞれに柔軟に対応できるようになりつつあるとも自負しています。

会場では、予想どおり和装は僕一人。
海外の方も多かったため、注目を浴びることができました。

手持ちのイラストで人気が集中したのも着物をテーマにした作品に極端に偏っており、日本に留学されているという若い人と話をしてみると、着物が海外で本当に人気があり、憧れの対象ですらあるという事実をヒシヒシ感じました。

その度合いは日本のそれよりもはるかに強く、欲しくても店などないので手に入らない、着たくても着方を習う教室すらない、そういう非常に高い壁に阻まれ、心から求めている人に手に渡らないという事実を生の声で聞き、大変もどかしく思いました。
もちろん日本でも同じように感じている潜在的な着物ファンは多いのでしょうが、日本人は「その気になればいつでも手に入る」距離にいるためか、その欲求の顕示が乏しく感じます。

「着物を海外に」
そんな誰でも思いつき、しばしば耳にする非常に効果の高そうな文化の伝搬がなぜさかんに為されていないのか。
そこには、このイベントで感じた、僕自身の作品が海外の人々から受けた評価が、まったく自分が想像していたよりも日本とは違う点に強く偏っていることと、それを肌で直接感じるまで実際に行動に移せない、この文化の持ち主たる日本人の消極的な気質があるようにも思えます。

海外旅行に行く際に、着物一式を持って現地で着付け、そこで歩いてみると、日本で受けるのとは全く違う反応があると思います。
ぜひとも着物を物理的に広げる力のある人々にはこれをやっていただきたいですね。
仕事を通して着物文化についても気づくことがある一日でした。

ちなみに、このイベントの詳細についてはブログの趣旨と外れるので割愛しますが、着物効果もあってかスポンサー賞をいただきました!嬉しいです!

(中央下、やや左に僕がいます)


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2014年4月4日金曜日

和のイラスト本、発売!

 このブログの冒頭の方でちらっと書いたっきりで、すでに本末転倒となりつつあって覚えてる人も少ないかもしれませんが、僕が着物を始めたきっかけというのは、そもそも本業のイラストレーターとして注文に応えるだけではなく、自分のカラーとして日本の風物詩をモチーフに描いていこうというポリシーの動きがあったからです。

で、このたびその産物がようやく形になったのでこの場を借りてご報告させていただきます。


『三六五日を豊かに。暮らしに役立つ冠婚葬祭・年中行事』 土屋書店

多種多様かつ複雑な日本の風習や文化を一冊にまとめた本で、着物の活躍する場面においての作法や所作についても詳しく述べられています。
用語・挨拶・由来・しきたりなど、僕自身、読んでみて初めて知ったようなことばかりでした。

僕のイラストはそんな和の知識を彩るように使われております。



章の区切りにはそれぞれ見開きの日本の風景。




小節にはタイトルを表現した一枚を。




年中行事を紹介する最終章では、12ヶ月それぞれの季節感を、童話を意識した可愛らしいイラストとして仕上げました。
この12点は非常に評判がいいので、いずれ、カレンダーやポストカードにしたいと考えています。
ご期待ください!



ヨドバシakibaの書店でもこの通り、着物のコーナーで、着物イラストレーターの大先輩きくちいまさんの隣の隣に平積み!
ようやく仕事と趣味がリンクして次の展開の足がかりになった気がします。

これからも、着物とイラストレーション、同時にがんばっていきますので、応援をよろしくお願いします!
いつか着物の本も出せたらいいなあ。




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2014年3月25日火曜日

娘の卒業式

 いよいよ春ですね。出会いと別れのシーズン。
僕も娘の卒業式に妻とともに着物で参加しました。

女性の着物はちらほらと見かけられましたが、両親ふたりとも着物を着ている家は自分たちだけ。
人と違うことが苦手な微妙な年頃の娘も最初は嫌がっていましたが、周囲に褒められるのを見て気を良くしたようです。

今回も妻は朝6時起きで、着付けには1時間半ほど悪戦苦闘していました。
その点、僕の要した着付け時間は10分。
手軽に楽しめるという点では、男着物って素晴らしいと思います。

女性着物は明るい色が多いので、とても華やかである一方、少しでも汚れがつけば目立ってしまって台無しです。
男着物は沈んだ色が多いため、少しくらいのシミはへいちゃらなのもある意味利点です。


とはいえ、やはり誂えて手に入れたような高価な一式だと、気持ちのダメージも大きいですよね。

今回僕ら夫婦は、それぞれリサイクルで手に入れた、全部で1万円もしないようなものを着ていきました。そのため、僕の正絹も裾あたりに幾つかの色あせが見られるし、妻の桜色の着物にも、よく見ると細かなシミがポツポツあります。

いろいろな人の目に触れましたが、これらを指摘する人はまずおらず、いつもどおりに好意的に評価を頂きました。着物そのものよりも、着ていることそのものを褒めていただいたような気がします。

もちろん着物は一点のシミもない美しさがあれば何よりですが、嗜好品と化してしまった現代では、自分たちの身の丈にあった程度の中と、それが許される場だけで着ればいいと思います。
せっかくの晴れの場で、着物のことを気にしたり、周囲に気を遣わせてしまっては楽しむどころではないでしょう。
着物という趣味を嗜むことは、何も、高価で高尚でなくても良いのです。


少なくとも卒業式という場には、僕らの着物でも全く問題はなく、この衣装で娘の門出に立ち会えて満足しています。

娘にも、無理な背伸びをせず、自然な成長をしてくれることを祈っています。


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2014年2月26日水曜日

着物で東京マラソンにチャレンジ!

 知らない方も多いかもしれませんが、僕はもうひとつの趣味としてマラソンをやっています。
そして今年は運良く高倍率を勝ち抜き、二年ぶりに東京マラソン2014の出場権を手に入れ、去る2月23日に走ってきました。



ただ走るだけではもったいないと、妻と相談して着物に身を包んで走ることに。
東京オリンピックに向けてのアピールも兼ねてのことです。


※僕は東京マラソンはハイタッチカウンターというハイタッチをカウントする機械も装備して走ります。
※当日の総合的なレビューは【こちら】をご覧ください。
※以下は着物ランニングに注目した話題に絞ります。


さて、着物でランニングというのは初めての試みだったので、走ることで予想されるいろんなデメリットへの対策が必要です。
まず、長着についてはリサイクルで手に入れた女性物の派手なものの身八つ口を縫って対応。
そして帯は、妻特製の作り帯を用意。これにはいろんな小物を入れられるように内側にポケットを付けてもらいました。
フルマラソンというものは、途中で体調をケアするために、いろんなサプリメントや小物を持って走ることが多いのです。




おしり側の裾を帯の中に巻き込んで尻っ端折りを行い、最終的にはお祭りのようなスタイルに。
これで完璧!と当日を迎えました。



ところがです。

予想と実際というのは大きなギャップがあるものです。
ものすごく着崩れが激しくて、しょっちゅう立ち止まる必要が出てしまいました。
内側にポケットのある作り帯は、そこにものを詰め込んでいた状態と、走ることでそれが移動したり、取り出して減った段階で緩んでしまうこともあり、おしりの裾と一緒にずるずる落ちてしまうんですね。
かといって、裾の中にものを入れると、ゆっさゆっさと揺れて、とても安定した走りは望めません。
最後はすべての持ち物は懐に放り込み、着物や帯はクリップで留めるなど、めちゃくちゃな状態で走ることになりました。
結果的にいうと、普通の帯を使ってきつめに腰を締め、持ち物は懐に放り込むのが最良だったのです。

最終的にはお祭りの喧嘩御輿をした後のごとく、ボロボロになってゴール。
しかし、注目度は高かったし、今後の反省点もハッキリと得られ、とても充実したレースとなりました。
それに、後で聞いたところによると、着流しの男性(雪駄履き)と黒留の女性が走っていたということで、驚きました。
僕はまだまだ未熟者です。(笑)

マラソンにかぎらず、現代のアクティビティにおいて着物を使うときは、シミュレーションだけでなく、事前にリハーサルが必須だと学んだ、そんなちょっとした番外編でした。


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2014年1月27日月曜日

世田谷ボロ市(2013-2014)


今年もリサイクル着物の掘り出し物が眠る世田谷ボロ市に行ってきました。
この市、もう430年も続いているんですね。


巨大な蚤の市のようなもので、骨董品やお祭でおなじみの売り物に混じって、着物関係は、長着・襦袢・帯から履物に至るまで、たまらない品揃えとなっています。



"ボロ"とつくだけあって(?)品物もかなり無造作に並べられています。
とはいえ、リサイクルやアンティークと割り切れば、まだまだ使えるものがわんさかと手に入るので、僕にとっては宝探しに来たようなもの。

今日は着物ブレインたる妻が同行していませんが、試着して自分のサイズに合っているかと、目立った箇所(広い面のシミや、衿・裾が劣化いていないか)さえわかれば使えるものかどうかは判断できます。


一番のメリットはやっぱり価格ですよね。
中古市場でもこういう売り方している店はなかなかありません。
地方からこの市で売り切るために眠り在庫を持ってきているお店も多く、ボロ市期間のタイムセールと言えるでしょう。


これに合わせてか、根付や和小物も多いです。
木製の根付もこのとおり。1000円程度で手に入ります。


ただし、男物はやはり女物に比べると大幅に少なく、よく探さないと気づかないことも多いです。
帯を売っている店では「角帯ありますか?」と訊ねて、初めて奥から出してくれてきたお店もありました。
今回は、太宰治も愛用していた久留米絣という長着が多く見られましたね。
シャツの上から着ると書生さんに見えそうな着物です。正絹よりも厚くカジュアルで、気軽な外出に使えそうでした。

なお、毎年1月と12月の15・16日に年2回開催されるこのボロ市ですが、なかなか土日に重ならず足を運びにくいのも確かですが、もしもお興味があれば、お休みをとっても平日に行くことをオススメします。
というのも、今回は去年12月(先月)が日曜日に重なったため、友達を誘って出かけてみたところ、予想を超える人出で、身動きがほとんど取れなかったのです。
そのため、少し出遅れると品揃えも乏しくなり、お目当てのものが手に入らなかったなんてこともあると思います。


なお、僕が今回買ったのは、先にも紹介した獅子の根付(1300円)と、明るい格子模様の綿着物です。
手にとってみると、ところどころほつれてて「紬かな?」と思ったら、本当に織り目がほつれてるだけのボロい品でした。(笑)

しかしあちこち補修がなされ、本当に大事に着られていた印象だったので、僕が引き継いで着たくなり購入したのです。普段着として、昼食にラーメン食べに行く時にも着ていけそう。
2000円だったものを1500円にまけてもらいました。
(ボロ市では、ダメ元でも値引き交渉した方がいいです)

今回も堪能できたボロ市、来年が楽しみです。
時節柄ものすごく寒いので、ゆっくり楽しむために十分な防寒を!

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2014年1月14日火曜日

家族で着物初め

かなり遅れてのご挨拶となりましたが、あけましておめでとうございます。
本年も、きもの初心者のためのきもの初心者による当ブログ『男着-danchaku-』をよろしくお願いします。


今年の着物初めは妻実家の近くにある筑波山神社への初詣。
妻子は義母の手を借りて朝からずっと髪や化粧に着付けなどの準備でドタバタ。
娘も長い時間拘束されていましたが、十三詣りの時のような重装備ではないぶん、いくらか気楽に構えられたようです。

その間、僕はのんびり箱根駅伝を観戦しながら、みかんなどを食べていました。
女衆から「もうすぐ終わるよー」と声のかかった昼下がり、ようやく腰を上げてさっと5分で着付け終了です。


繰り返しますが、女着物に比べれば、ほんと男着物の着付けはラクですよ。
かつては2倍か3倍ラク、という表現でしたけど、今は10倍20倍ラクと言っても過言ではないと思います。
ハードル高いのは最初の一歩だけなので、興味ある人はみんなが取り組むべきです。このブログの過去ログ読んで。(笑)


神社にはちらほら着物を着ている人がいましたが、多くは女性で、男性は片手で数えられる程度でした。
ですから親子揃って着ているという組み合わせはすごく目立つようで、すごく好意的な視線を感じましたよ。
主に年配のかたからお声をかけていただくことが多かったですが、写真を撮ってくれた登山帰りの若い一団も「すごくかっこいいですね」と褒めてくださいました。

着物での外出は、最初は照れくさいですが、今は見られることが気持ちいですね。
一昨年10月から着始めましたが、二年目にして、ほぼ全部が好意的視線と反応であり、一度も嫌な思いはしていません。
老若男女に受け入れられるコスプレのようなもの。見られてナンボです。

なお、去年の後半から、僕はかなりの頻度で写真のポリエステルの着物を選んで着ています。
寒くなるとともに厚着になるため、その際、滑りがいいので動きやすいということが理由のひとつ。もうひとつは、少しくらい汚れてもサブンと洗えるし、値段が安いので気楽ということです。
ですから飲食のある場は最近はほぼこの着物です。飲み会に着て行ってビールをこぼしたこともありますし、気づかないところで食べ物の汁が飛び跳ねていることも多分あると思います。

男着物は、かつて贅沢な色を使えなかったという歴史的事情から薄暗い色の物が多いです。
気軽に食事したりする日用生活で慣れたいのならば、濃紺の、特に汚れが目立ちにくいものを選ぶといいですね。

昼ごはん食べてないので今回は屋台のものを色々頂きましたが、こういう場では立ち食いや不安定なポジションでの食事が多いのでなおさらです。


年末年始は忙しくてなかなか着る機会がありませんでしたが、年の始を家族で着物とともに迎えられて嬉しいです。


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