2013年11月26日火曜日

着物の弱点[3] -取り扱い編-

 さて、着物の弱点シリーズも三回目となりましたが、あんまり粗捜ししてもつまんないので、省スペースの現代における不便さをテーマに締めたいと思います。

それは「着物は巨大なワンピース」という点です。
分離できない大きな単位というのは、現代において大変不便な要素です。

まず、収納スペースが洋服に比べて確保しにくいはずです。
畳んだ長着一枚で、Tシャツ数枚分あるいはスボン2~3枚分程度のスペースを要するのですが、上下別々に分けて収納できる洋服と違い、着物は必ず長着一枚でこれだけの容積をとるため、収納の最小サイズが洋服に比べてかなり大きくなります。
しかも決まった畳み方で圧迫のないようゆとりをもって収納しないとシワができ、シワをアイロンで直すにも、都度、大きな面積に対して作業を行わねばならないからそのぶん手間もかかってしまうことを考えると、予め大きな収納を用意しておくことがストレスなく着ることの条件となってきます。

なお、畳んだ着物の横幅は衣装ケースの幅とほぼ同じで、長さはその奥行きの8割程度。
そんなわけで僕は引き出し式の衣装ケース二箱を手持ちの着物の収納として使っています。
二箱にした理由は、絹・綿を虫食いしやすいウールと別々にしなければならないという素材的な問題からなのですが、それぞれの箱の余剰空間はそのままデッドスペースになってしまっています。
ここにそれぞれの素材に応じた足袋や帯や小物を収納する手もありますが、あまりスマートではありません。
長着一着ならば衣装ケースを用意するまでもありませんが、襦袢や羽織などが増えていくことを考えると、着物を入手する前にそれをしまっておける場所があるかを確認しておくのが先かもしれません。

また、分離できない大きな衣類というのは部分的な取り替えがきかないリスクがあります。
仮に食事中、袖に小さいながら取れないシミがついたとしましょう。洋服だったらシャツなりブラウスだけの被害ですみ、ズボンやスカートは別の服と合わせられますが、着物の場合は全体へのダメージ。汚れの内容によってはその着物自体を着ることがはばかられてしまうことにもなりかねません。
一つの反物から一つの着物が作られる一点ものの長所が、部位ごと取替の利かないという弱点になるのです。
したがって、こういう過程を経たキズものは、リサイクル市場によく流れています。

それにともなって洗濯についても注意があります。
僕はウール以外はネットに入れて洗濯機で洗ってしまいますが、言うまでもなく干すのに必要なスペースが広いのです。
T字に広げた状態で干す必要があるため着物を広げた最大サイズは、丈と両袖の端から端までそれぞれ140cm以上あり、幅の確保はもちろん、低めの物干し台だと裾が下に着いてしまうので、二本目の竿を用意して、一度長着をその間でたわませてから干すような工夫が要ります。



他にも「大きい」ことで生じるデメリットが色々あり、男着物については、着付けよりも保管や取り扱いのほうがずっと大変だと思います。

ただ、それらすべてをスマートにこなすことで、着物には洋服では絶対に味わえない愛着を感じることができます。
脱いだ着物を汗抜き干し、優しく洗って(洗濯機の手洗い/おしゃれ着モードでOK)、太陽の光を当てて水を抜き、最後に四角くたたんだとき、「着物の主人」としての実感は最高潮に達します。
これは着ているだけでは感じないもの。ですからレンタルなどでは着物との一体感は薄いのです。
面倒な取り扱いに手をかけても大切に扱おうというモチベーションは、人の親やペットの主人としての自覚に通ずるものがあります。


さて、これまで三回にわたって着物の不便さを紹介しました。
洋服に比べて不便さは否めませんが、かつてはこれが日本の普段着で、ご先祖たちにとってこれがすべて当たり前だったのです。
現在は何をするにも着物では不便さが目立つ世の中かもしれませんが、そんな世の中だからこそ、着物を上手に着こなして闊歩することに強さや美しさを感じるのです。
衣類の変遷を通じ、変わってきた世の中を見ていると、日本がなくしたものや取り返さなければならないものが見えてくるかもしれません。

たとえ洋服に機能は劣っていても、そこに着物を着る意義があるのです。

【関連】
着物の弱点[1] -環境編-
着物の弱点[2] -時間編-


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2013年11月15日金曜日

ポリエステル着物で酉の市

 三ノ輪にある鷲神社の酉の市に出かけてきました。
雰囲気はなんとなく二年参りの初詣や大晦日を連想させる日本古来のイベントなので、そこはもちろん着物を着て行きました。


今回は以前購入したポリエステルのアンサンブル。
黒字にターコイズの吹雪が舞うモダンな一品です。これに真っ赤なほおずきの和小物ストラップをアクセントとして根付にしました。


先ほど確認しましたが、このアンサンブル、全部で1900円の激安着物だったんですよね。
家政学校の卒業制作物だったらしく、ほぼ新品で、きれいなもんです。(>>購入時の記事)

ひと通り見渡した限り、着物男子は自分だけでしたが、もちろんじゅうぶん楽しめました。
懸念だった着崩れもなく、また、文化足袋を履いていたためか、履物が滑ることなくサクサクと移動でき、予定通りに熊手の奉納と購入完了です。

また、今回はランニング用のタイツとアームウォーマーで防寒対策をしており、長い行列でも体が冷えることはありませんでした。
洋服で「夜が冷えてきたな」と感じるようになったら、着物ではちょっと早めに対策しておくことが重要です。

ポリエステルの着物は初めて着ましたが、すべすべとしていて体に対して引っかかりにくく、スムーズに動けると思います。
それにこれだけ安くてカジュアルだと、いろんなところに着ていけそうですね。
一着あると便利ですよ!


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着物の弱点[2] -時間編-

 着物の常識であり洋服に慣れた現代人に送る、着物の弱点、第二弾。
今回は「着物は急げない」ものであるということをお話します。

大きな袖とロングタイトスカートのような裾を見て分かる通り、着物は動きにくい衣類です。
足を包まれた裾でつまづいたり、裾に周囲のものを引っ掛けてしまうこともしばしば。
特に、移動能力について洋服には大きく劣ります。これはとても重要なことです。

股を開ける範囲が狭いことに加え、着くずれの不安や、そこに雪駄というクラシックな足元が上乗せされると、洋服(+靴)と比較して同じ距離の移動時間は常に数割増しとなります。
そのほか、ちょっと想像しても洋服と比べて速やかに行動できる場面はまず思いつきません。

すなわち、現代で着物生活を行うためには、各所要時間すべてを割り増しておかないと意図せずにルールや待ち合わせなどの約束を守れないという事態に繋がってしまいます。

特に女性の場合、その傾向は顕著です。
移動や動作もそうですが、着付けや準備の時間は男着物の数倍から時に10倍にも及ぶことがあり、一緒に行動する際はそれをしっかり覚悟しておかなければなりません。
帯も長着も男着物に比べてかなり重いので、一緒に歩いている場合、男性が、歩幅・所作・荷物などを考慮して緩やかに動けるよう気遣ってあげるのも嗜みです。
僕はこれができなくて、当初は妻に叱られました(笑)
これから着物女性と行動する機会が訪れた時、着物男子のみなさんは必ずこの点を忘れないでください。

妻いわく「着物はゆとりをもっていなければ着ることができないんだよ」とのこと。

この言葉は、行動速度へのゆとり以外にいろいろな意味を含んでいると思いました。
いいもの着ようと思ったら懐にもゆとりが必要ですし、時間に追われることのない気持ちのゆとりや心構えを持たないと、着物を楽しめないのは事実かもしれません。

また、前回お話したとおり、現在の建物を始め階段や道路などは着物での行動を前提として設計されていません。
したがってこういう場所では決して洋服着用時と同じように走ったりしないこと。
接触面と拘束性の高い着物や鼻緒だけで足とつながる滑りやすい雪駄で急ぐのは、走りにくいとか遅いとかいう以前に、すごく危険なのです。
着物を着ているときは原則として「走らない」と考えるべきでしょう。

そんなわけで、外出の際は、あらかじめ時間に余裕を持って出かけ、横断歩道は点滅青信号は渡るのを見逃し、駅では駆け込み乗車せずに一本あとの電車に乗りたいものです。
エスカレーターやエレベーターにも裾や袖を挟まれないよう注意してください。

そのかわり、これらを理解すると「焦って先を急いでも無駄」だという諦めが不思議な落ち着きとゆとりにつながるということを発見しました。


「どうせ急げないんだし」と堂々と着物の道をゆくことで、姿勢もゆったり、そして表情も穏やかになります。
周囲がカツカツと大股で靴を鳴らして通り過ぎて行っても自分は自分です。
せわしい人々を笑顔で見送ることができるでしょう。
「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」などという言葉もありますが、着物の時代の人々はもっと気持ちに余裕のある生活を送っていたのかもしれませんね。

この弱点は「時間に余裕持って行動する」ことで根本的に解決できますので、機能的問題というより心構えのお話です

繰り返しますが、着物は"ゆとり"をもって着るということを忘れずに!


【関連】
着物の弱点[1] -環境編-
着物の弱点[3] -取り扱い編-

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2013年11月12日火曜日

日本橋きもの倶楽部

 先日、かねがね参加したいと思っていた、日本橋きもの倶楽部へ伺ってきました。
こちらはお店ではなく、月一度、人形町のビルの1フロアに開かれる着物好きの社交場です。


会場には日本橋帯座の即売をはじめ、着物のフリマや小物作りのワークショップ、遠方のお店の出張ブースなどがあり、お店の人や周囲のお客さんたちと気軽に着物の話題に花を咲かせることができます。


歩いて5分のところにあるイオリスクさんもブースを構えており、今回は幸運にもその店主であり「男きもの大全」の著者でもある早坂伊織さんが来場。
一緒に写真を撮っていただきました。


講演を拝聴したところ、本来、着物にまつわる格式や決まりというのは、現代人が思っているよりもずっと少なく、後から付け足されたり捏造されたりしているものが多いとのこと。

販売店や製菓店がチョコレートを売るために作った「バレンタインにはチョコレートを送りましょう」みたいな根拠のないルールがたくさんあり、しかも着物を教える人の都合によって言うことが違ったりするようです。
そういった、基準や理由の曖昧な着物の取り扱いが、実用や機能による理解と選択方法をおきざりに伝播してしまっていることが、着物市場の発展を妨げているということです。
そういえば、浴衣が単衣とどう違うのか訊いて回った時も、呉服屋によっていうことが全然違ってました。
着物が「なんとなく難しい」「よくわからない」という、初心者が越えられないハードルは、それが原因かもしれません。

しかし、僕は「だったらなおさら好きなように着てしまえばいいんじゃないか」と感じました。
どうせはっきりしないまま先人が色々後付してきたのなら、僕らにもその権利はあります。
一方で、着物を体験してその良さを知れば、やがてしっかりとした由来や知識を自ら調べたくなるのが男というもの。そういう人が増えることで分化の方向を立て直す事ができると思うのです。
以前妻が雑貨屋でオリエンタルな幅広のベルトを見つけた時「帯の代わりにこれを締めたら?(笑)」などと冗談で言ってましたが、意外にそれもアリかもしれません。

そんなインスピレーションや次の指標は、こういった場所での交流によって生まれます。
根付の固定方法にヘアピンを使うワザもここで教わりましたし、カジュアルすぎて外に締めていくには気後れしていた妻の手製帯が現代風の着物あることを公に教えてくれたのも帯座の工藤さんでした。


日本橋きもの倶楽部は、集合時間も解散時間もなく、ふらっと来ていつ帰ってもいい気軽さがあり、着物に興味ある初心者のかたが洋服で来てもOKです。
男着物の第一歩をこちらで飾ってみてはいかがでしょうか。

【日本橋きもの倶楽部】
会期:毎月一度
所在:東京都中央区日本橋富沢町5-3
(人形町駅A4出口から徒歩3分)
※次回会期や詳細等はwebサイトを御覧ください
http://nihonbashi-kimono-club.com/


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2013年11月9日土曜日

柔らかな下駄

 少し前、腰痛が発症して履き味が硬い雪駄や下駄で歩けなくなったことがありました。
現代のクッションが効いた靴に慣れてしまっていると着物の履物が辛いこともあるんですよね。

そこで今回、このような下駄を購入しました。


表面こそ柿渋で染めた畳表の雪駄ですが、土台が柔らかいシリコンになっていて、裏側は下駄と同じ木が分割されて貼り付けてあるというシロモノです。

これを履いて歩くと靴と同じように足のしなりにあわせて土台が変形するため、一枚板になっている雪駄や下駄にはない柔らかな履き心地になるわけです。まるで靴そのもの。
これだったら一日着物で出歩いても大丈夫そうです!

また、ソールにあたる部分にもすべり止めにゴムが貼り付けてあるため、滑りにくく、クッションの役目も果たしてくれて腰にも優しいというわけです。
まさに現代の知恵と古式ゆかしい文化の融合。温故知新の逸品です。
これは「八割れ」といって、明治時代くらいから、工場の床の熱や地面に落ちている釘などを踏み抜かないよう足を守るために考案されたようです。(2013/11/15訂正)

以前紹介した近所のお店、夢道月さんで見つけたもので、鼻緒は別に選んで足に合わせてすげてもらいました。
卸価格だったので合わせて12600円です。

実はこの価格、僕が着物関係で一品あたりに遣った金額としては一番高いんです。
靴と置き換えて考えたら、そこまで高くはない値段じゃないですか?
着物って本当に手軽で安く楽しめるんです。


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2013年11月7日木曜日

着物の弱点[1] -環境編-

 着物はとても素晴らしい日本の文化を体現する衣装ですが、衣類としての弱点もあります。
いつか触れなければいけないこの問題に、初心者へのブログだからこそ、早めの覚悟が必要だと思い、お伝えします。

最初のお話は、まず着物は環境変化に弱いということです。

着物は洋服よりもはるかに長い時代を重ねた文化的衣類ですが、ある時期からほとんど形を変えていません。ここ数十年、最新の科学研究で進化を続けてきた洋服と比較すると、暖かいだの涼しいだのという機能性について残念ながら全然かなわないのです。

結論から言うと、洋服に比べて「着物は、夏は暑く、冬は寒い」ということです。




季節ごとに目的に応じた多様性豊かな洋服より、着物は素材・形状・種類・重ね着方法などが圧倒的に乏しく、極端な環境下では非常に不便となるでしょう。
これは着物に限ったことではなく、機能的な劣りは古式ゆかしい文化の宿命です。

よって、寒暖ほどほどの日和ならともかく、酷暑の夏の日、逆に凍えそうな冬の日については、無理に着物を来て歩くことは僕は勧めません。
健康に差し支えそうな環境下での衣類は、趣味以前に自分の生活を保安するものです。
そういう日は素直に強力な快適機能を持った化繊の服を着たほうがいいでしょう。
汗ハケのいい速乾素材のTシャツやあるいはダウンジャケットを着込んで快適に過ごしてください。

あるいは、暴風雨や豪雪、またはゲリラ豪雨の怖れのある日も着物は避けたいところです。
帰宅後の手入れや外出先での対応を覚悟の上で悪天候下を歩くことを否定はしませんが、周囲への影響が生じたとき「なんで洋服着ないんだろう」という相手の批難は、現代において正論です。
現代では、とある洋服を使用しない限り、その場所では適切に行動できないという機会や場所も多く、社会の設計・構造・環境の変化を実態的に見ると、基本的に着物で生活するのはハンデが多いと言わざるを得ません。

一方で、しっかりとそれをすべてクリアしながら毎日着物を着ている人々もたまに見かけますし、知っています。それはある意味達人の域です。
「おしゃれとは我慢することだ」とはとあるファッション芸能人のことばですが、温度や天候変化のもとでの忍耐と対処の知識はもちろん、周囲がそれを受け入れてくれる、言い換えれば周囲も我慢させられるだけの説得力をもった着物マスターでしょう。

現代では、マフラー・タートルネック・タイツなどを組み合わせた着こなしも認知されていて、ある程度の防寒も可能になってきましたが、素人のうちは、快適に着ることで楽しみ、不便はそのうえでたまに実感する程度でいいと思います。

着物は洋服と柔軟に使い分けたいものですね。

【関連】
着物の弱点[2] -時間編-
着物の弱点[3] -取り扱い編-


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2013年11月2日土曜日

小雨のなかの着物散歩


10月が全く着物を着ないまま通りすぎてしまったため、11月の最初の休みは、小雨降る午後の僅かな時間で近所の散歩をしてきました。


本日は、妻の縫ってくれた単衣のデニム着物に、やはり妻が社員旅行で行ったタイみやげのタイシルクマフラーをあわせ、同じくタイのフリマで手に入れたという籐っぽいトートバッグを肩がけで。
男着物にはなかなか使われない赤が映える出で立ちとなりました。妻に感謝です。
なお、根付はひょうたんをヒモでくくっただけの自作。根付はアイデア次第で色々なものが応用できて楽しいですね。

近所のいくつかある着物の店をめぐって、駅ビルで買い物したりお茶を飲んだり。
最初はひと目が気になっていた着物の生活も、もうすっかり慣れました。
それどころか、着物で出歩くといい意味で目立つので、ただうろうろするだけでも変な快感があります(笑)
人に見てもらうことも、着物の楽しさであることは間違いありません。


ただ、雨の中というのはどうしても着物では出歩きにくいです。
女性の着物には上から下まで雨よけのアイテムが出ているものの、男性着物にはなかなか見つからず、手持ちの着物が正絹しかなかったりすると、やむを得ず洋服での外出に変えざるを得なくなったりしますね。

先日イオリスクさんで男着物のレインコートを見せてもらいましたが、量産されている女性用のものに比べて、非常にニッチな品物のため値段もゼロが一つ増えます。
そうなるとなかなか手を出しにくい…。男着物人口が増えれば需要も高まって量産もできるのでしょうけどね。

ちなみに、雨の日の男着物の足元は、雪駄ではなく木製の下駄履きとなります。
今回の僕のように浴衣用のものでOKですが、雨用の下駄というのも売っていますよ。

近所の呉服屋さんのご主人に「雨の日って着物はどうやって着ますか?」と訊いたところ「着ない!(断言)」という身も蓋もない回答が返ってくるあたり、やはり悪天候が着物の敵であることは間違いありません。
ただ、無理に着て、楽しめなかったり汚してしまったりすることよりも、消極的ではありますがご主人の答えを選ぶことを当ブログでは推奨します。
初心者としては、まず楽しめる環境のなかで楽しいことだけを知っていきましょう。
悪天候の中での着物はもっと上級者になってからでも遅くはありません。

今のところはせいぜい、デニムとか綿とか洗えるものを着ていくというくらいです。


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