2013年7月25日木曜日

ビジュアル版 男きもの大全


 現代の男きもの伝道師・早坂伊織さんの著書『ビジュアル版 男きもの大全』を購入しました!
男きもの大全といえば検索でも上位に出てくる男きもの大手サイト。
偶然同タイトルを本屋で見つけてパラパラっとめくってみたのですが、僕が「もうちょっと知りたいなあ」って思うことがびっしり網羅されていて、気づくとガッツリ立ち読みしていました。

僕の着物知識は主に妻からの、つまり女性着物を通してのものが多いので、直接男物に関する疑問を索引できることは非常にスムーズで心地良い!
着物そのものに関してだけでなく、藍染の利点や性格、なんで右前に着るのか、そもそも左衿を外に出すのになぜ右前と呼ぶのかを中国の歴史まで遡って解説されたりなど、興味深い薀蓄でいっぱいです。

一旦は売り場を離れたものの、ずっと頭から離れず「いつ買うの?今でしょ!」とタイムリーな自問自答を経て素晴らしいスピードで購入しました。

もっとも、このブログで解説するにはいささかハードルが高い内容なので、僕が記事を書くたびに、この本で検証させてもらいたいと思っています。

しかしながら、長く正しく着物を楽しむ人は必読の一冊ですよ!


2013年7月21日日曜日

たたんでますよ

 三人揃って浴衣を着たあとなので、当然三着をたたんでから仕舞います。

今回はこの三着をすべて引き受けて練習。
着物は、袖の付け根部分が開いているかどうか以外は男女とも構造がほとんど同じなのでたたみ方も同じです。

着物はシワになるとかなり厄介。
シャツみたいに「皺になったらアイロンで」というわけにはいかないのです。
一着が巨大なので、アイロンなんかかけたらひと仕事。
そのため正確なたたみ方をちゃんとおぼえないと日常的に着ることができません。


そんなわけで僕も絶賛練習中。

着物のたたみ方についてもいずれ説明が必要ですが、僕自身がまだ満足にできていないので今はこういう機会に全員分引き受けて練習してます。

着物は直線の組み合わせなので構造は実に明快ですが、何しろ丈が長いため、ちょっと手間がかかりますね。
しかし、手間がかかるぶんだけ愛着が湧くのも事実。

保管・着付け・たたんで仕舞う。
この三つができてこそ、初めて着物男子を名乗れるでしょう。

2013年7月20日土曜日

浴衣で花火!

 今日は足立の花火大会。
東京のシーズン最早の花火であり、我が家は廊下から見える贅沢なロケーションであります。


例年は娘の友達家族を呼んでの見物会(という名の宴会)を行うのですが、今年は愛犬一号の病気と二号の手術後ということで家族だけで穏やかに観ることにしました。
そんな様子を浴衣で冷やかしつつ、開演を待ちます。


せっかくなので、妻子ともに家族揃っての浴衣着用。
娘の帯前のリボン結びのようなアレンジは、以前着付け教室で教わったものです。


そしていよいよ開幕。
浴衣を着て、眼前での大輪と爆音とビール。
これぞ日本の夏ですね。


花火の写真を撮る妻の姿を撮ったので、おまけに載せておきます。


さて、この日は当然ですが普段に比べて浴衣を着た人の率が飛躍的に高まりました。
反面、道行く男浴衣の人々を見ていると、着付けや浴衣選びにおいて気になった点も多かったです。

ダントツに多いのは帯の結び方が適当な状態。
帯は男性着物の一番のハードル(といってもYouTube観れば簡単)なので仕方ないといえば仕方ないのですが、明らかに「解んなくなっちゃったから小間結びに」という人があちこちにいました。
その場合は硬い角帯ではなく柔らかい兵児帯を使うほうが自然になります。
最初から形が作られていてマジックテープで留める作り帯でもいいですね。
また、傾向的にみんな帯の位置が高いので、これをもっと下まで下ろしたほうがかっこいいですね。

最近足の長い人が多いので、腰が高いだけなのかもしれませんが。
(それはそれでうらやましい)

帯に次いで多かったのは丈の高さが合ってない状態です。
浴衣の丈はくるぶしの上端程度までが最適なのですが、ふくらはぎまで上がっちゃってる人など、短すぎる人をたくさん見ました。

最近はポリエステルでもかっこいい浴衣が増えていて、モノはみんなしっかりしているのにもったいなかったです。

こういうお祭りでの指摘は野暮かもしれませんが、花火大会での浴衣というのは一種のドレスコードのようなもので、普段着物を着ない人も興味をもてるいい機会です。
もし今シーズンに着る機会があれば、このへんを意識してバッチリきめていきましょう!

2013年7月18日木曜日

テレビ出演?

 先月、妻と浴衣で銀座に出かけた際にテレビにインタビューされたのですが、それが昨日放送されていました。


どこで何が起こるか全くもって分からないものですね。

ちなみにこの日は松坂屋の閉店セールのなかに着物の部があったのでそこに行ったものです。
僕は購入を見送りましたが、妻はいろいろとごっそり買っておりました。

2013年7月15日月曜日

スーパーリサイクル館 ミラクル

 この三連休は妻の実家があるつくばへ。
じじばばのお膝元で調子こく6人の子どもたちの嬌声とそれぞれの親の怒号が鳴り響くいつもの風景のなかでも、僕ら夫婦の着物探求は止みません。

茨城には古い家も多く、都市開発が進む今こそが家財処分が頻繁に行われ着物関係の掘り出し物が続出する旬!
僕ら夫婦はそんなねらいで周辺の古道具店に足を運んでみました。そしてその予想が見事に的中したのでご報告します。


今回のお店はディスカウントスーパー『ヒーロー』敷地内のリサイクル館『ミラクル』。
こちらの店の奥にはこれまで見たことのない数の古着物が!


メインはやはり女性物ですが、男着物もいろんな柄の襦袢や長着が揃っており、しかも格安!


このように面白い柄のポリエステルのアンサンブルがなんと1900円で購入出来ました。あとは袴を1000円で。ほかにも500円でひょうたん柄の夏着物があったりしたのですが、どう考えても収納場所が足りないので泣く泣く諦めました。

しかしこのアンサンブル、古着というにはやけに新しく、他にも変わった柄の品が結構多いんですよね。
すると妻が

「これたぶん、私が卒業した高校の課題制作だよ」

と意外な事実を。

実は妻が卒業した高校の家政科では、制作実習で着物を作るんだそうです。
しかし課題を作ったはいいけど実際には着なくて持て余し、その一部がこのお店に持ち込まれているようです。
ごく最近の制作物なので柄や生地もモダンなんですね。
和裁学校もあるようなので品が豊富なのも納得。

…待てよ?てことはこれって女子高生や女子専門学校生が手がけた新品同様の着物ってこと?
むふー!なんというお宝!

ちなみに妻はいまだに卒業制作の浴衣を愛用しています。着物は流行り廃りなく、なが~く楽しめる証拠です。


他にも、着物用コートが2000円で!
ちょっとくたびれてるけど新品で買ったらこの10倍以上するはずです。
僕はすでにトンビを持ってるので今回はパスしましたが、冬まで残ってたら買っちゃおうかな。

店員さんに「お宝がたくさんありますね~」と話したら、ちょっと自慢げに「おそらく在庫が茨城一ですよ!」と答えてくれました。
ただ、売れる量よりも持ち込まれる量が多いので、どんどん場所が逼迫していくのが悩みとか。

着物男子のみなさん!
うら若き女子の手製男着物を揃えるチャンスですよ!


【スーパーリサイクル館 ミラクル(ヒーロー内)】
営業:10:00-20:00
電話:029-825-1551
所在:茨城県土浦市下高津4-9-6
http://www.hero-jpn.co.jp/TsuchiuraS.htm

2013年7月2日火曜日

神楽坂を散策 (福服 神楽坂店)

 先々週のお話に戻りますが、土曜の谷中散策の翌日日曜日は神楽坂に。
ここもまた着物が似合う街です。以前は着物のフリーマーケットも行われていました。

それほど時間がなかったので坂の脇にある呉服店や和雑貨屋でウインドウショッピング。
老舗のお店が何軒かあって、さすがにいいものが置いてありましたが、買うにはさすがに懐が許さない値段でした。

そんなわけでお馴染みの福服さんの神楽坂店に寄ります。


浅草店と同じくビルの二階の事務所テナントをお店として使っているようで、初心者もとっても入りやすいです。

ご覧のとおり「男着物、あるよ!」というざっくりとしたディスプレが印象的(笑)
浴衣も着物も1050円からあります。


ここで購入したのは2100円の帯締めです。
後日談ですが、全く同じ物が別の呉服店で5000円以上しました。
いつもお安くて助かってます!


帯締めは本来女性の着付けに使う、重い帯の上にもう一回りきつく縛る紐で着崩れを防ぐ小物です。したがって、男性が使うということはまずありません。

が、焦げ茶の角帯がどうも地味に感じたので男着物でも帯締めをしたらどうかなあと。
いかがでしょうか?前日に買ったクルミのストラップも根付にして早速組み合わせてみました。
ちょっと涼しげでしょう。


善国寺の毘沙門様にお参りして今度は坂を下り、飯田橋のカナルカフェへ。

外堀のはしけでお茶を飲めるここは僕ら夫婦のお気に入りなんです。


まあ、飲んだのはお茶じゃなくて例によってビールとワインなんですけどね。


【福服 神楽坂店】
営業:11時~19時30分(定休日なし)
電話:03-6228-1261
所在: 東京都新宿区神楽坂5-32 武田ビル3階
http://item.rakuten.co.jp/fukukimono/c/0000000311/

【カナルカフェ】
営業:11時30分~23時
定休:
 祝日を除く第1、第3月曜日
 月曜祝日の場合は、翌日が振替休日
電話::03-3260-8068
所在: 東京都新宿区神楽坂1-9
http://www.canalcafe.jp/