2013年6月28日金曜日

図説は難しい…


 初心者の皆さんへの解説のために、いつか手を付けねばならない着付け方法の図説をチマチマ描いています。

が、これが思いの外難しい。特に帯の結び方。
実際、もっともポピュラーな「貝の口」という結び方でも、僕自身、あちこちのサイトや書籍を見ても絵ではさっぱりわからなかったような厄介なもの。わかっちゃえば2~3分でできちゃうんですけどね。

実際、本や図を見るよりも知ってる人に目の前でやってもらうか動画を見るのが一番わかりやすいんですが、イラストレーターがそれを言ったらおしまいなので、頑張ってみます!

ちょっと時間かかるかもしれませんが、男着物仲間(特に初心者のみなさん)、今しばらくお待ちください。

2013年6月22日土曜日

谷中銀座を散策


今年用の浴衣を2着買ったので、この土日は妻と一緒に谷中~浅草やら神楽坂などのなんとなく着物に似合いそうな街をぶらぶらしました。
浴衣は着つけるのも比較的簡単で、男のものなら10分もあればじゅうぶん。お手軽なのです。


下町というのは和小物や呉服屋が多く、着物を嗜むかどうかで見え方が随分違う街です。
洋服しか知らなかった去年も来ましたが、そういう店や商品がほとんど目に入っていなかったことに気付かされました。

以前は古臭さしか感じなかった麻や藤で編んだバッグや帽子、あるいは木や石などを活かしたオーガニックな小物は着物の着こなしについてとても興味深いアイテムです。
しかも近代ファッションのように複雑化していない分、すごく応用や自由度が高くどう使おうか考えるだけで楽しいですね。


今回は『こうの』さんで見つけたクルミ製のストラップを購入。これは帰ってから根付(帯につけるアクセサリ)にしようと思います。
あとは呉服店の店頭でセールに出ていた浴衣に合う白い鼻緒の夏用のゲタ(1980円)を選びました。








妻もゲタと草履の中間のようなちょっと面白い履物を見つけたようです。
足に触れる面は柿渋の模様が入ったわらじのようになっていて、その下に厚底が合わさって長く履いていても疲れにくいとのこと。デザインも斬新ですね。
『濱松屋』という年季の入った履物店で、店主ご夫婦がふたりとも愛用しているという履きやすさ折り紙つきの逸品。
男物もあったので、僕もそのうち欲しいなあ。


最後に酒屋の店頭でゆったり休憩。
日陰から真っ白な日差しの風景を眺めながら風鈴の音とともにいただくビールは最高です!

引き続き、次回は神楽坂のお話をしましょう。

【和雑貨 谷中こうの】(和小物)
営業:10:30-18:30(無休)
電話:03-3822-5118
所在:東京都台東区谷中7-18-20
http://yanaka3324.sakura.ne.jp/kago.html

【濱松屋】(履物)
営業:12:00-18:30(月曜定休)
電話:03-3828-1301
所在:東京都荒川区西日暮里3-15-5
http://www.yanakaginza.com/koten/hamamatsuya/index.html

2013年6月10日月曜日

御徒町 九詠堂

 御徒町の2k540で買い物した帰り、昭和通沿いの古くて小さな建物にぽつんと看板が出ていました、一旦通りすぎて、その看板が妙に気になりUターン。
そこにはわずか二、三畳の小さなスペースで古いものをずらっとならべられており、100円とか200円の捨て値が付けられておりました。


初老の店主に尋ねてみると、なんでも建物を取り壊すらしく、家財処分で土日だけ開いているとのこと。
僕の目に止まったのは壁にかけられた上等そうな道行(女物の着物用コート)。それも500円。
同じように偶然立ち寄ったであろう上品な着物女性がそれに見とれていました。
しかし身長に対してだいぶ大きいらしく、安いといっても着ようがないとのこと。
「ウチの妻ならちょうどいいかもしれません」と話しかけてみたら「ぜひ着せてあげたら!」と勧められました。

それが2週間前のこと。

昨日、妻を連れ立って訪ねてみると、残念ながら道行は売れてしまっていましたが、夏用の長着が新しくかけられており、妻の目にもいいものだと判明しました。まだ袖も通していない様子。
サイズは少し手直しが必要そうですが、そこは妻が自分で対処できるので即お買い上げ。

一方、男性着物は店主の叔父が着ていたとは言うものの、まだ整理のついていない建物ののどこかに眠っている様子。見つかったら連絡がほしいと電話番号を渡し、僕はその場にあった帯三点を買いました。
なんと1本100円や200円で計500円…。
これだから中古着物あさりはやめられません。


そのうちの一本(写真中央)が、綿の紐を細かく編んだ珍しい代物で、まるで新品の畳のような心地良い手触り。こいつは掘り出し物かも!

期間限定で家財処分ということでこそ出会えた品物。運が良かったです!

【九詠堂】
営業:土日
電話:?
所在:東京都台東区台東3-15